症状
ユーコン XL(GMC Yukon XL 2000–2006年式)の「エンスト・走行中に停止」:考えられる原因と対処
ユーコン XL(GMC Yukon XL 2000–2006年式)の記録のうち、「エンスト・走行中に停止」を挙げているものは74件です(所有者の苦情 60件、リコール 5件、メーカー通知 9件)。技術文書に対処が書かれている原因は7件です。当たる記録の多い順に並べています。
技術文書に対処が書かれている原因(7件)
クランクポジションセンサーの断続的な作動不良(8.1L、リコール 07V-521)
この条件に当たる記録 4件
クランクポジション(センサー)が断続的にしか作動しない、または完全に故障することがある。
作動が断続的だと、エンジン警告灯(SES)が点き、エンジンの回り方が荒くなることがある。
見分け方
対処法
- 販売店はクランクポジションセンサーを交換する。
- 対策として、改良品のCKPを取り付ける。
- 請求の作業内容として記載されているのは、クランクポジションセンサーの交換と、Crankshaft Position System Variation Learn(クランク位置のばらつき学習)の実施。
- 部品: 12575172 Sensor, Crankshaft Position、1台につき1個。
ガス欠なのに燃料計が空より上を指す・クランキングしても始動しない・エンスト(燃料レベルセンサーを交換)
この条件に当たる記録 2件
対処法
- 燃料センサーを交換する。
燃料ポンプモジュールの配線コネクターの過熱(リコール 05V-155)
この条件に当たる記録 2件
燃料モジュールのリザーバー ASSY にある燃料ポンプ配線のコネクターが、一定の使用条件で過熱することがある。
燃料ポンプ ASSY 上部の4極コネクターの端子に、フレッティング(微小な擦れによる腐食)と抵抗の増大が起きることがある。
見分け方
対処法
- 車載の排出ガス診断は約0.040インチ(=1.02 mm)以上の穴を検出し、service engine soon 警告灯を点灯させることがある。コネクターの位置は満タン時の燃料の液面より下にある。
- 販売店は燃料タンクとモジュールのリザーバー ASSY を取り外し、新しいサービスキットを取り付ける。
- 修理は、燃料ポンプ ASSY に修理キット 15824379 を取り付ける。キットには交換用のコネクター、交換用の燃料レベルセンサー、関連部品、説明書が入っている。
- カバーへの交換用コネクター部品の取り付けは新しい手順である。燃料レベルセンサーの交換は従来の SI の手順だが、この修理ではフロートを再使用する点が新しい。
ほか 5手順・すべての手順・部品番号・出典を見る(出典 4件) →
燃料レールのクロスオーバーチューブ固定ねじの破損(リコール 04V-376)
この条件に当たる記録 2件
エンジンの燃料レールのクロスオーバーチューブを留めるリテーナースクリューが規格どおりに作られておらず、折れることがある。
折れたスクリューは規格より硬かった。ファスナー工場の高周波焼入れ工程でコンベアが止まる、または極端に遅くなり、スクリューが焼入れに長くさらされたことが過剰な硬化の原因だった。
対処法
- 漏れの点検: エンジン OFF のままイグニッションを 2 秒間 ON、イグニッションを 10 秒間 OFF、エンジン OFF のままイグニッションを ON にし、燃料漏れが無いか目視で点検する。
- 販売店は燃料レールのクロスオーバーチューブを点検し、必要ならリテーナースクリューを交換する。
- ロッキングプライヤーで、燃料クロスオーバーチューブのリテーナを燃料レールのブラケットに固定する。部品を傷めない範囲で、リテーナが動かないだけの力を掛ける。
- 片側の燃料レール クロスオーバーチューブ ブラケットの固定スクリューを外し、外したスクリューは適切に廃棄する。
ほか 6手順・すべての手順・部品番号・出典を見る(出典 2件) →
Reduced Engine Power(スロットルボディのコネクター・配線・アース)
この条件に当たる記録 2件
出力低下の表示と、P0120・P0220・P1516・P2101・P2135 のいずれかで入庫することがある。
TAC/スロットルボディ関係のコードは、スロットルボディのコネクターの配線のかしめの緩み、またはスロットルボディ回路の断線で入ることがある。
見分け方
対処法
- スロットルボディ関係の端子すべてに、配線のかしめの緩みがないか点検する。
- 断線は、ふつうスロットルボディのコネクターから 1〜4 インチ(=25.4–101.6 mm)以内で起きる。
- C/K トラックでは、アース G103 と G104 の電圧降下を SI の手順で測る。G103 または G104 が緩んでいるか腐食していることがある。
- 端子のかしめ不良か断線が見つかったら、該当する回路だけを修理または交換する。
Passlock による始動直後の停止・始動不能
この条件に当たる記録なし(技術文書の記載による)
イグニッションシリンダー内の磁石が、イグニッションハウジング内のホール効果センサーに固有の電圧を発生させる。BCM とロックシリンダーが始動を許可する。
電圧が記憶された値と一致すれば、BCM が PCM に燃料の供給を許可する信号を送る。
見分け方
対処法
- 始動を試みたあとにセキュリティランプが点滅していれば、燃料カットの指令が出ている。
- 診断機(スキャンツール)のパラメーターが「fuel system disabled」やそれに類する表示なら、Passlock の不具合を示す。
- Passlock Data Voltage を約1分間監視する。電圧の値の変化は .02 volt を超えてはならない。
- 電圧が 5 V のまま変わらなければ、イグニッションハウジングを点検する。
ほか 1手順・すべての手順・部品番号・出典を見る(出典 3件) →
スロットルボディのカーボン堆積によるアイドルのふらつき・Reduced Engine Power
この条件に当たる記録なし(技術文書の記載による)
走行距離の多い車両でスロットルボディにカーボンがたまると、ECM/PCM はスロットルプレートの開度を増やして補正するよう学習する。
カーボンが多くなると、アイドルのサージ(回転のふらつき)、減速時のサージ、踏み始めの息つき、Reduced Engine Power モード、診断コードの 1 つ以上が出ることがある。
見分け方
対処法
- SI の診断で原因を絞れないときは、スロットルボディの内径とプレートに目立つカーボンの堆積がないか点検する。
- カーボンがあれば、SI の Throttle Body Cleaning Procedure(スロットルボディの清掃手順)に従う。
- 車両によって異なるが、idle learn reset/reset idle learn は通常 Tech 2 の ECM メニューの Module Set Up または Special Functions/TAC System にある。
- スロットルボディのボアとプレートがきれいになったことを確かめたら、Tech 2/GDSでidle learn reset/reset idle learn(アイドル学習のリセット)を行い、症状を再確認する。
記録だけが挙げている原因
技術文書には無く、記録が原因として挙げているものです。苦情に書かれた原因は、所有者の判断や販売店からの伝聞であり、確認された事実ではありません。
- 燃料ポンプの故障(4件)
- 燃料ポンプの配線の電気的な不良、過熱(3件)
- イグニッションスイッチの故障(2件)
- ヒューズの故障(1件)
- イグニッションコイルの故障(1件)
- TCCM(トランスファーコントロールモジュール)の故障(1件)
- トランスミッションのバンドの故障(1件)
関連する症状・診断コード・警告表示
上の不具合について、技術文書があわせて挙げているものです。
FaultCrate が公開の記録と技術文書から整理したものです。原因の判断と整備の方針は、車両を確かめたうえで整備する方が行ってください。件数は記録の数で、故障率ではありません。

