症状
ユーコン(GMC Yukon 2000–2006年式)の「始動しない」:考えられる原因と対処
ユーコン(GMC Yukon 2000–2006年式)の記録のうち、「始動しない」を挙げているものは36件です(所有者の苦情 7件、メーカー通知 29件)。技術文書に対処が書かれている原因は7件です。当たる記録の多い順に並べています。
技術文書に対処が書かれている原因(7件)
Passlock による始動直後の停止・始動不能
この条件に当たる記録 3件
イグニッションシリンダー内の磁石が、イグニッションハウジング内のホール効果センサーに固有の電圧を発生させる。BCM とロックシリンダーが始動を許可する。
電圧が記憶された値と一致すれば、BCM が PCM に燃料の供給を許可する信号を送る。
見分け方
対処法
- 始動を試みたあとにセキュリティランプが点滅していれば、燃料カットの指令が出ている。
- 診断機(スキャンツール)のパラメーターが「fuel system disabled」やそれに類する表示なら、Passlock の不具合を示す。
- Passlock Data Voltage を約1分間監視する。電圧の値の変化は .02 volt を超えてはならない。
- 電圧が 5 V のまま変わらなければ、イグニッションハウジングを点検する。
ほか 1手順・すべての手順・部品番号・出典を見る(出典 3件) →
断続的なエンスト・失火・クランキングしても始動しない(C148/C149 付近での Ignition 1 給電線の断線)
この条件に当たる記録 2件
断続的にエンストする、失火する、またはクランキングするが始動しないことがあり、診断コードが入っていない場合もある。
ピンクの Ignition 1 電源線が、コネクター C148/C149 付近で被覆の内側で断線することがある。
対処法
- まず SI の診断を行う。結論が出ず、症状を再現できる場合は、イグニッションコイルへの Ignition 1 電圧が途切れていないか点検する。
- イグニッションコイルのハーネスを揺すって、症状が再現するか確認する。
- スプライス S160 と S159 の接続の緩みを点検し、コネクター C148 と C149 ではコネクター付近での電線の断線を点検する。
ガス欠なのに燃料計が空より上を指す・クランキングしても始動しない・エンスト(燃料レベルセンサーを交換)
この条件に当たる記録 1件
対処法
- 燃料センサーを交換する。
メーターの針が固着・ふらつく・動かない
この条件に当たる記録 1件
メーター(インストルメントクラスター)の計器の 1 つ以上が固着する、ふらつく、動かなくなる、との訴えがあった。
対処法
- 販売店は症状を確認したうえで、メーター(インストルメントパネルクラスター)を交換する。
クランキングしない・Ign A ヒューズ切れ(ステアリングコラム支持ブラケットでの回路142の挟み込み)
この条件に当たる記録 1件
クランキングしないという訴えがあり、UBEC 内の Ign A ヒューズが切れている。
対処法
- Ign A ヒューズが切れている場合、回路 142(黄または赤)がステアリングコラムの IP サポートブラケットと金属製ニーボルスターディフレクターの間に挟まれていないか点検する。
- ショートした回路を必要に応じて修理し、組み付け時にニーボルスターディフレクターがハーネスを挟まないように取り回しを直す。
エンジンバルブの詰まり・汚れ
この条件に当たる記録 1件
クランクポジションセンサーの断続的な作動不良(8.1L、リコール 07V-521)
この条件に当たる記録なし(技術文書の記載による)
クランクポジション(センサー)が断続的にしか作動しない、または完全に故障することがある。
作動が断続的だと、エンジン警告灯(SES)が点き、エンジンの回り方が荒くなることがある。
見分け方
対処法
- 販売店はクランクポジションセンサーを交換する。
- 対策として、改良品のCKPを取り付ける。
- 請求の作業内容として記載されているのは、クランクポジションセンサーの交換と、Crankshaft Position System Variation Learn(クランク位置のばらつき学習)の実施。
- 部品: 12575172 Sensor, Crankshaft Position、1台につき1個。
記録だけが挙げている原因
技術文書には無く、記録が原因として挙げているものです。苦情に書かれた原因は、所有者の判断や販売店からの伝聞であり、確認された事実ではありません。
- 燃料ポンプの故障(1件)
関連する症状・診断コード・警告表示
上の不具合について、技術文書があわせて挙げているものです。
FaultCrate が公開の記録と技術文書から整理したものです。原因の判断と整備の方針は、車両を確かめたうえで整備する方が行ってください。件数は記録の数で、故障率ではありません。

